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矯正治療で歯の動く仕組み

矯正治療では、歯をゆっくりと移動させていきます。主な方法にはワイヤー矯正とマウスピース矯正がありますが、歯を動かす基本的なメカニズムは共通しています。

歯の周囲には歯根膜(しこんまく)と呼ばれる組織が存在し、歯根と歯槽骨(歯を支える骨)を接続しています。歯根膜には特殊な細胞があり、外部からの力に反応して歯の位置を変える働きがあります。

ワイヤー矯正では、歯に「ブラケット」と呼ばれる小さな装置を取り付け、ワイヤーでブラケットを結びつけます。ワイヤーをブラケットに装着することで、歯に持続的な力が加わります。これにより、歯根膜が刺激され、歯がゆっくりと動いていきます。

一方、マウスピース矯正では、透明なプラスチック製のマウスピースを使用します。マウスピースは少しずつ形が違うものを一定期間ごとに交換し、歯の移動を段階的に進めます。マウスピースは歯に適切な圧力をかけることで、歯根膜を刺激し、歯の位置を調整します。

メカニズム

歯の動くメカニズムにおける破骨細胞と骨芽細胞の役割について解説します。

1. 破骨細胞(はこつさいぼう)

・歯の動くメカニズムは、歯根膜という特殊な組織が重要な役割を果たしています。歯根膜は歯根と歯槽骨(歯を支える骨)を接続しています。
・歯にワイヤーやブラケットを装着すると、ワイヤーによる力が歯にかかり、歯根膜に力が伝わります。これにより、歯根膜の破骨細胞が活性化します。
・破骨細胞は歯槽骨の一部を分解する働きを持ちます。歯の動く方向に対して破骨細胞が働き、骨を溶かして歯が移動するための空間を作ります。

2. 骨芽細胞(こつがさいぼう)

・破骨細胞による骨の分解が進むと、その後は骨芽細胞が登場します。骨芽細胞は新しい骨を形成する細胞です。
・歯の動いてきた場所に骨を再構築するために、骨芽細胞が新しい骨を合成します。
・これらのプロセスを繰り返していくことによって、歯が移動していきます。